染と織 山中が、お客様の難しいご注文にお答えできるのは、父の代から四十年続く、高い技術を持った職人の方々とのつながりがあるためです。
いま、呉服の世界では、職人の高齢化が進み、大切な技術が伝承されず、失われつつあります。
微力ながら、この保全に少しでも役立てたく、職人の技術をご紹介します。
真糊糸目友禅(まのりいとめゆうぜん)


友禅の歴史は江戸時代まで遡り、代々一流の職人に受け継がれてきました。糸目とは、友禅を染める際に、下絵を描く際の輪郭のこと。色と色が混ざってしまわないようにする「境目」の目的もあります。
もともとは、この糸目には、糯米を使った「真糊」を使用していました。しかし現在では手に入りづらくなったことや、加工がしやすいことから、ゴム糊が利用されるようになり、真糊を使った「真糊糸目友禅」は、友禅全体の0.2%程になってしまいました。